野口のモットーは、したがって「整理はしない」である。

文字通り、「超」整理(整理を超えて)である。 読んでない方は、そんな−と思われるかも知れない。
しかし、本当なのだ。 Nの整理法は、文書のすべてを時系列順に打ち込んでいく、押し寄せてくるデータや資料のすべてを時系列順にまとめ、取捨選択していくというやつだ。
まあ、すべての文書を、日記のように日付順にどんどん続けていくと考えたらいい。 パソコンを使えば、時系列順に、どれほど多くの文書を放り込んでも、際限なく収納できる。
文書(文章・データ・資料)をハードディスクに入れた日時を指示すれば、その文書は、たちどころに出てくる。 一月ごと、一年ごとの文書を一つ一つのフォルダにまとめると、さらに時系列のはっきりした目安ができる。
こういう作業は、パソコンの場合、一発完了とはいかないが、さしたる労力を必要としない。 N、1940年東京生。
74年まで大蔵省勤務。 埼玉大助教授、一橋大教授を経て、現在東大教授。
主著はベストセラーとなった「「超」整理法」、「「超」勉強法」「パソコン「超」仕事法」など。 パソコンを活用する、しないの知的活動における差は、整理が苦手な人ほど大きい。
パソコンは、整理の苦手な人にとって魔法の箱のようなものである。 パソコンがいいのは、「検索」機能がついていることだ。

しかし普通、検索は、一つ一つの文書に限られている。 便利だが、まだるっこしい。
ところが検索ソフトの「グレップ」を「秀丸」にのせて使うと、テキスト形式の全文書の検索指定箇所が瞬時に、文書名とページ名、さらには当の言葉が入っている「引用文」つきで、すらすらと出てくるのである。 まさに、びっくりである。
例えば、テキスト形式のうち、本書の文書にかぎって、「整理法」を検索してみる。 モニターに、次のように現れる。
「PC活用思考術・茸(霊の)ところが、すでに何回も述べてきたように、パソコンは、整理魔なのである。 野口悠紀雄の『「超」整理法』は、整理の苦手な、それでも知的生産力の高い人間が、パソコンと出会って実践した整理法である。
Nのモットーは、したがって「整理はしない」である。 文字通り、「超」整理(整理を超えて)である。
読んでない方は、そんな−と思われるかも知れない。

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